特に油浄化液剤として、<鉱物油><獣脂><植物油>等を短時間に生分解させる製品です。生分解とは、物質が微生物によって分解される性質のことであり、地球環境に戻る又は馴染むものです。化学物質だけでの処理では、高額なランニングコスト等の要因により問題山積です。
業界での現在の手法として、n-ヘキサンの処理は、油分離槽を設け放流までに時間をとり(滞留時間)、活性汚泥法などの処理や加圧浮上等で強制排除する方法など様々あります。しかしながら放置時間の問題等で臭気の発生や有害ガスの発生など弊害にも悩まされています。
また、排水量や油分が多い工場などは、数日に一度バキューム車両等で油水分離された油脂分を吸い取り産廃処理の依頼も行っております。
(左記の写真は食品製造工場の油分離槽です)
古くから利用していた微生物群による分解は、様々なところで使用されています。なかでも下水処理場や産業排水処理施設などは微生物活性汚泥法が主流となっています。
上記のように(作用1)=対象となる油脂分を微細に分離し、(作用2)=「グリセリン」と「脂肪酸」に微細化した油の元を微生物群とその酵素が「水」と「二酸化炭素」へと分解します。分解効力のある微生物は既に産業排水処理施設内や土壌にバイオフィルムとして存在し、微生物の安定化を行うことにより効果が持続し効率よく発揮されます。その作用により水質汚濁に関連するBOD、COD、n-へキサン値を効率よく低減することが可能となりました。又、浮上油脂の放置状況の改善と微生物群の返送等の利用により臭気対策にも対応が可能と考えております。
ビオスフェアOPは、その生分解プロセスにアクセス(接続)させる助剤として、又、特殊な微生物群を投入することなく、元々群生している微生物の活性を促し増殖・安定化させる活性剤として添加することにより、微生物群のバランスを取り戻し、結果として偏った排水処理値を是正します。